終活カウンセラーの視点

墓石・仏壇の元営業。終活カウンセラー。お葬式や宗教に関する裏話とか。

尊厳死と安楽死の違い 認められているの?

終活をするうえで、「尊厳死」と「安楽死」の言葉の違いが良く分からない方がいらっしゃいます。

尊厳死とは

その人が人としての尊厳を保ったまま死ぬことを尊厳死といいます。

余命が幾ばくも無い状態で、ただ命を長らえるためだけの延命治療は行わないでほしい。と意思表示している人が、実際に延命治療を受けずに自然死することができれば尊厳死になります。延命治療をしないということでその人の尊厳が守られたことになるからです。

ただ、延命治療にもさまざまな治療がありますし、尊厳というものも主観的なもので定義されているわけではないため、実際のところはかなり曖昧なものです。

一般的には、必要以上の延命治療をしない死に方を尊厳死と言うようです。

安楽死とは

死期が迫っている患者さんに耐え難い苦痛が、肉体的にも精神的にもある場合に、医師ができるかぎり苦痛から解放することで死んでしまうことを安楽死といいます。

日本でいわれる安楽死は大きく分けて4つに分類されます。

 

1.純粋安楽死

純粋安楽死というのは、末期の患者さんに苦痛を取り除く治療を行った際に、寿命の短縮がなかったことをいいます。

苦痛がなく天寿をまっとうする理想的な安楽死といえますね。

 

2.間接安楽死

間接安楽死というのは、末期の患者さんに苦痛を取り除く治療を行った際に、寿命が短縮してしまったことをいいます。

 

3.消極的安楽死

消極的安楽死というのは、延命治療を行わず自然に死を迎えることをいいます。

安楽死の中でも、尊厳死に一番近いのがこの消極的安楽死でしょう。

 

4.積極的安楽死

積極的安楽死というのは、患者さんの苦痛をなくすよう寿命をあえて縮めるために行う安楽死の方法です。

つまり、苦痛をなくすために患者さんを死なせてしまうことを目的としています。

日本ではそれを行った医師は殺人罪に問われてしまいます。

ちなみに、オランダ、ベルギー、アメリカのオレゴン州など安楽死を合法的に認めている国や州もあります。

 

ただ、実際のところ本人や家族の希望をある程度は反映した治療がされることが、少しずつではありますが増えているようです。

日本では現在、尊厳死安楽死に関する法律が整っていないのが実情です。

尊厳死なら良くて、安楽死はだめといった意見もあるようですが、どこまでが尊厳死で、どこからが安楽死なのかはっきり線引きができない以上、切り離して考えることができないものだと思います。

どちらにしても、自分の希望を事前に伝えておくことが必要となってきます。たとえば、心臓マッサージをしてほしいのか、してほしくないのか。人工呼吸器の装着についてはどうするか、といったことを具体的に明記する尊厳死の宣言書(リビング・ウィル)といった書類にしておくといったやり方です。

今日のまとめ

尊厳死安楽死の違いはあいまいな部分が多いです。日本では法律が整っていないため、どちらを望んでも現状では希望通りに死ぬことは難しいかもしれません。なるべく自分の希望に近い死を迎えるためには、自分が正常な判断ができるうちに書類に希望を記載しておくとともに、家族にも伝えておくことが大切です。