終活カウンセラーの視点

墓石・仏壇の元営業。終活カウンセラー。お葬式や宗教に関する裏話とか。

延命治療を拒否するためには

回復の見込みがなく最後の時を迎えようとしているときでさえも、現代の医療では命を引き延ばすことができるようになりました。

自分で呼吸することが困難でも人工呼吸器で肺に酸素を送り続けられます。口から食べ物を食べられなくなっても胃瘻(いろう)によって直接胃に栄養を送ることもできるのです。

あらゆる手段を使ってでも少しでも長く生きたい、という方であればそのような手段を選んでも良いのですが、機械やチューブにつながれて自分の意思が伝えられないような状態になったときに、なお辛い闘病生活を送らされるよりも、回復の見込みがないのであれば安らかに自然な死を選びたいという方が増えています。

なるべく自然な死を迎えたい場合に有効な手段として、「尊厳死の宣言書(リビング・ウィル」という書類に自分の意思を記入しておくという方法があります。

尊厳死の宣言書(リビング・ウィル

尊厳死の宣言書の考えはアメリカ発祥のもので、英語では「リビング・ウィル」といいます。1938年に発足したアメリカの安楽死協会が、1967年に「リビング・ウィル」の原型を作り普及に努めました。

日本でもこの考えが知られるようになり、1976年に安楽死協会が設立されました。現在の一般財団法人「日本尊厳死協会」の前身の団体です。

日本尊厳死協会では、尊厳死安楽死の違いをそれぞれ定義しています。

尊厳死とは延命措置を行わない自然死のこと、安楽死は医師が積極的な医療行為で患者さんを死なせること、となっています。

日本尊厳死協会に登録をすることで下にあるような尊厳死の宣言書が送られてきます。

 

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延命措置は拒否しますが、苦痛を緩和するための医療については積極的に行ってもらいたい。というのがリビングウィルの特徴です。

日本尊厳死協会に登録をすると、さらに会員証も送られてきますので、財布などに入れて持ち歩くことができます。

興味のある方は

リビングウイルとは | 日本尊厳死協会をご覧になってください。

 

リビング・ウィルは自分で作成してもいざというときには十分有効ですので、入会をされなくても大丈夫です。

どちらにしても一番大切なのはリビング・ウィルを家族や親しい方にコピーして渡しておくことです。エンディングノートなどに張り付けておくとさらに安心かもしれません。

今日のまとめ

延命措置は拒否しますが、苦痛を緩和するための医療については積極的に行ってもらいたい。という方が増えています。

その意思を伝えるためには、「尊厳死の宣言書(リビング・ウィル」を作成し、家族などにコピーを渡しておくことが必要です。