終活カウンセラーの視点

墓石・仏壇の元営業。終活カウンセラー。お葬式や宗教に関する裏話とか。

ピンピンコロリってどうなの?

世界一の長寿国となった日本(世界保健統計2016年より。ちなみに日本の平均寿命は83.7歳、2位のスイスが83.4歳、3位のシンガポールが83.1歳となっています)。健康で長生きをして、苦しまずにコロリと死ぬことが理想だ。という考えの方も多いはず。その理想的な死に方を「ピンピンコロリ」というそうです。

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ピンピンコロリってどんな死に方?

ピンピンコロリというのは、長野県下伊那郡高森町の瑠璃寺というお寺さんが発祥の考え方だそうです。これが全国に広く知れ渡りピンピンコロリ=PPK運動といわれるようになりました。

病気で長期の治療しなければならなくなったり、介護が必要な状態になってしまったりすることで家族に迷惑を掛けることなく、死ぬときはあっさりと大往生したい。そのように聞けば理想的だと思われる方が多いかもしれません。

まあ、突然亡くなられるわけですから、家族に入院や介護で迷惑をかけることはないと思います。しかし、実際にピンピンコロリと亡くなるというのはどういうことなのか考えてみてください。

ピンピンコロリ、つまり突然的に死んでしまう突然死にいちばん近い死が、心筋梗塞などの心臓疾患によるものとも言われています。PPK運動に賛同する方はおそらく「朝起こしにいったら亡くなっていた」とか「さっき夕飯を普通に食べて、自分の部屋に戻ったところで座った状態で亡くなっていた」といったことを理想とするのかもしれませんが、実際は突然死なのです。

心筋梗塞にしろ脳梗塞にしろ突然死というのは激しい痛みを伴うそうです。

ピンピンコロリのあとはどうなる

残された家族には入院や介護とは違った迷惑を掛けることになります。自宅で突然亡くなった場合、家族は慌てて救急車を呼ぶことが一般的です。しかし、もうすでに亡くなっていることを確認すると、救急車はそのまま帰ってしまいます。その代わりに救急車から連絡を受けた警察が自宅にやって来ます。

警察が到着すると、家族全員に事情聴取をします。誰かに殺されたのではないかと疑いを持つからです。家族一人一人にそれは丁寧に質問を繰り返すそうですが、疑いが晴れるまでは質問に答えなければなりません。

実際に警察に事情聴取された方の話では、まるで殺人をしたかのように疑われた。と怒りを感じたそうです。その時は、どのくらい遺産があって、相続人は誰で、亡くなった方とのトラブル、家族関係や仲の良し悪し、虐待はなかったか、などあらゆることを聞かれたようです。

家族が多ければ数時間にも及ぶ事情聴取があり、やっと解放されるという大変な迷惑を家族に掛けることになるのです。

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今日のまとめ

ピンピンコロリと死にたいと願ってもなかなか理想通りにはいきません。現実的には心筋梗塞などの突然死を迎えたいと思うようなものです。

また、自宅で亡くなった場合には、家族が警察から事情聴取を受けなくてはいけません。そうならないためには往診してくれるかかりつけ医を事前に探しておかなくてはなりません。かかりつけ医に死亡診断書を作成してもらえば警察にお世話にならなくてもすみます。

誰がいつ死ぬかなんて誰にもわかりません。死ぬ前や死んだ後のことを今から少しずつでも準備しませんか?